タップとアンタップとは行動済みを表す位相です。バトルゾーンとマナゾーンで適用され、それらはターンの開始時にアンタップされます。




これまでバトルゾーンにあるカードでタップされるのは攻撃するクリーチャーだけでした。
タマシードも攻撃はできませんが「シンカライズ」により多くの進化クリーチャーの進化元となるため、進化クリーチャーのみが離れ、進化元が再構成される際にその位相を引き継ぐ形でタップ状態になります。
タップされたタマシードは攻撃を受けることがありませんが、再度進化させる際にも位相を引き継ぐため、進化させた際タップインされてしまいます。



その他の影響として
- 《神ナル機カイ「亜堕無」》はアンタップされているタマシードを指定する
- 《エンドレス・フローズン・カーニバル》によってタップされたクリーチャーがタマシードに再構成された際、ターンのはじめにアンタップしない効果を引き継ぐ
- 《闘将銀河城 ハートバーン》はカードタイプ問わずドラゴンのアンタップで龍解する
があります。
今回はアンタップについての考察です。
《闘将銀河城 ハートバーン》


龍解
龍解:自分のドラゴンがアンタップされた時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
《闘将銀河城 ハートバーン》はドラゴンのアンタップにより龍解します。ドラグハート・フォートレスは横置き、クリーチャーは縦置きが正位置であることから、ほとんどのドラグハートは龍解により「アンタップ」します。
この「アンタップ」は《闘将銀河城 ハートバーン》の龍解条件とは別であるという裁定がかつて出ていました。現在の裁定は不明です。



横置き→縦置き移動をするカードとして《覚星龍界 剣聖ジゲン》《覚醒竜機ボルバルザークJr. / 殿堂王来空間》があります。しかしこれらのカードにアンタップの記述は見られません。
デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.29 (PDF形式)
105.4. カードの位相を勝手に変化させることはできません。
305.2a ウエポンの位相は装備しているクリーチャーの状態に依存しません。
806.1a ドラグハート・クリーチャーは、ドラグハート・ウエポンかドラグハート・フォートレスから龍解して表になることができます。この時、位相は変わりません。
総合ルールによれば「ドラグハート・フォートレス⇔ドラグハート・クリーチャー」の裏返りは必ず正位置になるため、龍解テキストのアンタップはあくまで補足であり、テキストに関わらずアンタップすると考えることができそうです。


こちらは「DMRP-21 王来MAX第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」の銀トレジャー枠にて再録される《獄龍刃 ディアボロス》。以前のテキストと比べて変更がないことがわかります。なぜドラグハート・ウエポン、ドラグハート・フォートレスはタップされないのにアンタップのテキストが残っているのでしょうか。
進化ドラグハート・クリーチャー



ドラグハート・クリーチャーへの龍解はそのすべてがアンタップのテキストを持っている訳ではありません。
複数のドラグハート・フォートレスがスーパー龍解する《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》は「タップしていない1体のクリーチャーとする。」であり、《伝説の救世主 ワタル》はアンタップするテキストを持ちません。
《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》については合体させる都合だと思われます。
さて《伝説の救世主 ワタル》。龍解すると現在、唯一の「進化ドラグハート・クリーチャー」である《龍神丸》になります。
《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》はテキストこそ異なり、明確にアンタップ挙動をしているとはいえないまでも、アンタップ状態で龍解している点は共通しています。ではなぜ《伝説の救世主 ワタル》はアンタップしない龍解なのでしょうか。
それは《龍神丸》のカードタイプである「進化ドラグハート・クリーチャー」に関係していると思われます。
テキスト:《伝説の救世主 ワタル》
龍解:これを装備したクリーチャーがバトルする時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返す。裏返したクリーチャーは、装備していたクリーチャーから進化する。
バトルゾーンにあるドラグハート・ウエポンは必ずクリーチャーが装備しており、《伝説の救世主 ワタル》は装備しているクリーチャーから進化します。
進化クリーチャーのルール
801.2. バトルゾーンにあるクリーチャーが進化クリーチャーに進化してもそのクリーチャーは同一のクリーチャーとして扱います。タップされたクリーチャーが進化してもタップされたままであり、そのクリーチャーに適用されていた効果は、それが進化した後も適用され続けます。
進化クリーチャーの位相はバトルゾーンの進化元に合わせます。
これらを合わせて考えると《龍神丸》は龍解のテキストと進化クリーチャーのテキストが重なり、進化クリーチャーのテキストが優先されたと考えられます。
ここまでのまとめ
本来タップされないドラグハート・ウエポンである《獄龍刃 ディアボロス》が今もアンタップする記述を持つのは、例外的にタップされて龍解することもある《龍神丸》の存在があるのではないでしょうか。

なお、ドラグハートが龍解でアンタップするのであれば影響するカードには他に《死皇帝ベルフェギウス》があります。
アンタップするカード
正位置

105.4a バトルゾーンにあるクリーチャーとタマシードと、マナゾーンのカードのみをタップすることができます。他のゾーンのカードの位相を変更することはできません。
801.4d 再構築によってクリーチャーかタマシードが残る場合、そのタップとアンタップの位相は、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーと変わりません。フィールドなど、クリーチャーでもタマシードでもないカードが残る場合、そのカードはバトルゾーンを離れた進化クリーチャーの位相に関わらず、正位置になります。
総合ルールではバトルゾーンにあるカードでタップするのはクリーチャーとタマシードだけとなっています。
《王子》などでクリーチャーでもタマシードでもないカードが進化元になり、進化クリーチャーの上が離れることで再構成した場合、それらは進化クリーチャーの位相に関わらず正位置(アンタップ状態)になります。
さて、アンタップ状態になるとは《闘将銀河城 ハートバーン》の龍解条件である「アンタップされた時」になるのでしょうか。


ちなみに「単体でバトルゾーンに置かれるクリーチャーでもタマシードでもないドラゴン」にはフィールドがあります。
105.4a タップすることができる
総合ルール(105.4a)によればバトルゾーンにあるカードで能動的にタップすることができるのはクリーチャーとタマシードだけとなっています。「タップ状態にならない」とは書かれていません。
クリーチャーまたはタマシードではないカードはタップ状態にはならないのでしょうか。


《特捜兵クロード》《フォトン・クロック》は「バトルゾーンにあるカード」をアンタップさせる効果を持ちます。
200.3a 進化などによってカードの下に置かれているカードは通常のゲーム中は特性が無視されています。ただし、カードを指定する場合、特性は参照されます。カード以外を指定する場合は参照されません。
カードを対象とする効果は進化元であっても対象とすることかできます。クリーチャーでもタマシードでもないカードが進化元の時、多色の進化元を対象にしてアンタップすることで、上の進化クリーチャーも合わせてアンタップするのでしょうか。
ここまでのまとめ
- クリーチャーでもタマシードでもないカードはタップされるのか
- 進化元がアンタップされたとき進化クリーチャーはアンタップされるのか
最後に
【デッキ】【タマシード】タップとアンタップ【龍解】 – (dmvault.ath.cx)
今回使用したカードをこちらにまとめました。
今回はタップとアンタップの裁定について考えてみました。今後の裁定発表に期待しましょう。
本日はありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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