「コロコロコミック8月号」にて闇のジョーカーズが発表され、ジョーカーズが全ての文明を得ました。今回は闇のジョーカーズを考察していきます。






闇文明
【デッキ】モモキング/レクスターズ まとめ – デュエルマスターズ DMvault
モモキングが《伝説の禁断 ドキンダムX》の力を得たのが初の闇ジョーカーズである《禁断英雄 モモキングダムX》です。






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スター進化クリーチャーは元ネタクリーチャーと文明が一致しないカードもいくつかあったのですが、元ネタには存在しない文明を持ってきたのは初めてです。
「ディスペクター」では何度か元ネタ以外の文明を持つカードが出ていたため不一致自体はまぁ流せなくもない範囲ではあるのですが、「初の闇ジョーカーズ」である事実を踏まえれば無視できない符号です。
なぜ《禁断英雄 モモキングダムX》 は初の闇ジョーカーズとなったのでしょうか。
禁断竜王 Vol-Val-8
《伝説の禁断 ドキンダムX》 の収録される拡張パック『DMRP-19 「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」』は前弾と同じくキングマスターカードが3種収録されます。


先行公開されているもう1枚のマスターカード《禁断竜王 Vol-Val-8 》は《禁断機関 VV-8》と《無双竜機ボルバルザーク》のディスペクターです。
「王来篇 第3弾」発売と同月、「DMSD-19 デュエル・マスターズTCG キングマスタースタートデッキ ハイドのディスペクターN・EXT」が発売されます。
キングマスタースタートデッキには王来篇拡張パックの前段階ともいうべきキングマスターカードが収録されています。「ジョーのスター進化」では《ボルシャック・大和・モモキング》、「ジェンドルのディスペクター」では《聖魔連結王 バロディアス》が収録されており、これはそれぞれ「王星伝説超動」のキングマスターカード《ボルシャック・モモキングNEX》《聖魔連結王 ドルファディロム》の前段階です。






継承元が強化形態となっているので分かりやすいですね。











そして「ハイドのディスペクターN・EXT」では《禁断竜王 Vol-Val-8》の前段階である《竜界電融 N・EXT》が登場します。
竜界電融 N・EXT


《竜界電融 N・EXT》は《サイバー・N・ワールド》と《ボルバルザーク・エクス》のディスペクターです。
これまでの違いとして、《無双竜機ボルバルザーク》の前段階ディスペクターに後年登場した《ボルバルザーク・エクス》 があてがわれているという点が挙げられます。《ボルバルザーク・エクス》登場時、《無双竜機ボルバルザーク》は既にプレミアム殿堂入りになっており、〈エクス〉は〈ボルバルザーク〉を想起させる能力を持ちつつも環境で問題なく使用できるよう調整された、いうなれば弱体化カードという立ち位置であったため、前段階ディスペクターの選出として妥当であるといえるでしょう。
しかし《禁断機関 VV-8》と《サイバー・N・ワールド》はなんの繋がりもありません。なぜ〈ボルバルザーク〉のディスペクター融合にこれらが選ばれたのでしょうか。
《禁断機関 VV-8》と《無双竜機ボルバルザーク》 の共通性には『追加ターン』が挙げられます。融合の法則性がはっきりとは分からないディスペクターですが、能力の共通点から融合しているクリーチャーも見受けられます。


そして 《竜界電融 N・EXT》 の場合、《サイバー・N・ワールド》のドロー能力と《ボルバルザーク・エクス》 のマナ復帰を基板に動く『Nエクス』と呼ばれる『デッキパターン』から取られていると推察できます。
このことからディスペクター融合先は《ボルバルザーク》側を主軸として相性のいいカードが後付けで選出されたのではないかと予想できます。どちらかといえば『Nエクス』が先にあり〈VV-8〉の選出が後発のように感じるのですが、《竜界電融 N・EXT》 のカードイラストは〈VV-8〉であり〈N・ワールド〉の要素はまったく含まれていません。真相は不明です。
禁断英雄 モモキングダムX
《禁断英雄 モモキングダムX》の話に戻ります。なぜ〈禁断〉との組み合わせが闇文明なのか?その答え は《竜界電融 N・EXT》と同じく『デッキパターン』にあるのではないでしょうか。


現環境では「ディスペクター」が使われることの多い『5文明コントロール(5c)』には、かつて《ドキンダム・アポカリプス》による耐性突破除去から《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》の特殊勝利能力に繋ぐタイプがありました。当時は種族「ジョーカーズ」が未登場だったため種族がありませんが、《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》は〈ジョリー・ザ・ジョニー〉に連なるカードですね。
結論として、〈禁断〉と〈ジョーカーズ〉の組み合わせは《ドキンダム・アポカリプス》を連想させるものであり、初の闇ジョーカーズのモチーフとしては最適であったといえるのです。
マスターカード
【デッキ】王来篇キングマスターカード まとめ – デュエルマスターズ DMvault
残り4枚となったキングマスターカードを予想してみましょう。
ディスペクターのキングマスターカードらしきカード名はすでに提示されており、現時点では〈邪帝縫合王〉〈零獄接続王〉〈勝災電融王〉が未登場です。
残り1枚がジョーカーズだとすれば枚数は合いますが、そもそも〈禁断竜王〉はこれまで示唆されていなかったディスペクターであり、果たしてすべての王ディスペクターが揃うものなのか確証がありません。
現在の法則性として拡張パックのキングマスターカードは「単色・2文明・3文明」であり、またすべてに火文明が含まれていますが、これまでの王ディスペクターはすべて3文明であるため、今後この法則は崩れる物と思われます。
とにかく最終弾のジョーカーズだけは確約されているのですから、ジョーカーズのキングマスターカードに絞って予測してみましょう。
レクスターズ




かつてジョーカーズはジョーカーズ内で完結しており、能力もジョーカーズを指定しているものが多くありました。
一例を挙げれば、「超天篇」ではジョーカーズは種族「ワンダフォース」に属し、「マナドライブ」という能力を持っていたのですが、他の文明が自身の文明を参照しているのに対しジョーカーズのみ「マナドライブ(J)」となっています。




対して「王来篇」ではスター進化が「レクスターズ」というくくりで行われており、文明指定こそあってもジョーカーズかどうかは問われません。

そしてジョーカーズのスター進化キングマスターカードはすべてレクスターズにまつわる能力を持っています。これまでの「ジョーカーズ」というまとまりが「レクスターズ」というまとまりへと変化することで、ジョーカーズは全文明化を果たしたのです。
表題に並べたカードから明らかですが、ジョーカーズ/レクスターズには水が欠けています。では残るキングマスターカードは水文明のジョーカーズ/レクスターズなのでしょうか。
水ジョーカーズ



「DMRP-18 王来篇拡張パック第2弾 禁時王の凶来」にて登場した進化Vクリーチャーを継承したレクスターズ達です。十王篇を思わせる2文明の組み合わせであり、すべてに水文明が含まれています。ジョーカーズ側の多色がすべて火文明であることが意図通りであるなら、こちらの水文明にもなんらかの意図が絡んでいるのではないでしょうか。
これらの使い手である「キラ・キャップ・ゼーロJr.」はマスターカードの残り枠数からいって王来篇ではマスターカードが与えられない可能性が濃厚です。とはいえキラの光文明、ゼーロJr.の闇文明はジョーカーズとしてですがキングマスターカードが与えられており、デッキ構築の幅も広がっているといえます。
対して水のキャップはジョーカーズに枠が裂かれないからこそ、光や闇の多色を与えられたのではないかと考えることができます。
禁断スター進化
《禁断英雄 モモキングダムX》は新たな能力『禁断スター進化』を持っています。
禁断スター進化:このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から進化ではないレクスターズが出るまで表向きにし、それをこのクリーチャーの下に置く。その後、山札をシャッフルする。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
《禁断英雄 モモキングダムX》


山札から進化元を補充するタイプの進化には『デッキ進化』や『革命0トリガー』がありましたが、 『禁断スター進化』 はそれはそれらとは異なる新しい進化能力です。
初の光ジョーカーズとして登場した《アルカディアス・モモキング》は光文明進化であり、光文明カードとの組み合わせが想定されているのに対し、《禁断英雄 モモキングダムX》はレクスターズのみが進化対象となっています。『禁断スター進化』で簡単にバトルゾーンへ呼べてしまうため、文明進化にしなかったのはゲームバランス上の必然と思われますが、闇ジョーカーズという新規カテゴリを作っておきながら光ジョーカーズより文明の結びつきが弱くなっている点は違和感があります。
【最終予想】
最終弾におけるジョーカーズのマスターカードは【光闇火】の混成ジョーカーズになるのではないでしょうか。
水ジョーカーズ初出時、有文明化した三文明を合わせた【水火自然】のマスターカードが登場しました。

王来篇でも同じように三文明ジョーカーズが登場すると予想してみます。
全文明にジョーカーズが揃ったことから5文明カードが登場するとも予想することはできますが、その場合『スター進化』条件は全文明が対象となるため文明指定の必要がなくなります。せっかく闇ジョーカーズが登場したのですから闇文明指定のスター進化キングマスターカードに登場するだろうという予想です。
また【光闇火】の配色は《聖魔連結王ドルファディロム》を彷彿とさせ、王来篇のテーマがレクスターズによるディスペクターからの解放であることを思えば得心のいく回帰になるのではないかと思われます。〈ドルファディロム〉が火文明を持っている理由も謎でしたしね。
最後に
以上で闇のジョーカーズ考察となります。
本日はありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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